福岡で感染が疑われたエボラとインフルエンザ治療薬

エボラウイルスをを原因として発症する出血熱にエボラ出血熱があります。通常エボラと呼ばれており、その致死率の高さや、現在においては治療法が無いことからウイルス分類としてはレベル4となっており、非常に危険な感染症の1つに数えられています。エボラは、現在、エボラザイール、エボラスーダン、マールブルクの3つが確認されており、特に、エボラザイールでは致死率が90%以上とされています。エボラは1976年に初めて出現し、その始まりは中央アフリカのスーダン南部となっており、エボラの意味はその近くを流れるエボラ川から命名されたものです。
日本においても、最近では西アフリカかのギニアから帰国をした福岡県の40代の男性が帰国後にエボラ出血熱の感染が疑われたために隔離されています。この男性は2015年4月から仕事のためにギニアに滞在をし、5月に福岡空港に帰国をした後に高熱が出たために国立病院機構福岡東医療センターに搬送されています。結果的にはウイルスの検出はなく、陰性となっています。
エボラは突発的で進行が早く、感染形態においてはインフルエンザと似た症状となっており、時間の経過とともに重篤な状態となります。今回のアフリカでの発生に関しても、当初、症状が似ていることからインフルエンザ治療薬が投与されましたが、結果的には全く効果が無く、また、感染予防のためのワクチンも無いために死亡率が上昇を続けていました。しかし、日本で開発された抗インフルエンザ薬に効果があることがわかり、現在では、その製品の増産が行われています。日本における承認に関しては、3月にインフルエンザ治療薬として行なわれマウスによる実験ではエボラへの効果も伝えられています。実際、投与が行われた女性看護師は、その後回復をしており、現在においては、世界保健機関により使用が容認されています。