マスク着用と宮崎の鳥インフルエンザ事件について

養鶏場が多数あって日本にとって貴重な地域である宮崎県においては高病原性鳥インフルエンザの影響が甚大になってきています。特に影響が大きかったのは平成26年12月から平成27年1月にかけての時期であり、この時期に相次いで二件の事例が発生しました。一件目の発生では養鶏場における鶏の死亡が増加してきたことが確認されたことを引き金に、インフルエンザの簡易検査が行われたところ、その陽性反応が確認される個体が発見され、殺処分に至りました。二件目の事例においても同様の経過を追っていますが、一件目の経験を踏まえて対応が加速されていたのが特徴としてあげられるでしょう。鳥インフルエンザは人に感染する危険性があることから、こういった状況を受けて宮崎の住人はマスクを着用する人が増えるなど、よりインフルエンザ感染に対する警戒心が高まるようになっています。しかし、鳥からの飛沫感染というのは養鶏の作業を行っている人でなければ心配する必要ほあまりなく、マスクを着用するというのはむしろ人と人の間での感染を防ぐことに役立つものです。鳥インフルエンザへの対策という考え方であれば、感染した鶏の内臓や脳などに触れないということが大切であり、宮崎でその加工に従事する人たちや加工された鶏を消費する人たちの方がリスクにさらさえることになるでしょう。しかし、こういった影響を受けてマスクの着用を習慣化する人が増えることは社会全体として季節性インフルエンザの感染の拡大を防ぐことにつながるものです。マスク着用の目的に関する認識の違いこそあれ、鳥インフルエンザの影響によってインフルエンザにかかりにくい社会環境が宮崎にもたらされたといってもよいでしょう。